患者への接し方で注意すべき点

病院に入院している患者は、いつもの環境から切り離された状況にいるため、不安を感じやすくなっています。問題や悩みなどを抱え込んでいることが多く、診察や巡回の際に話かけられた時に適当に言葉を返していると余計な不安を与えてしまい、新たな病気のきっかけになってしまうこともあるでしょう。

そうならないためには、患者に話しかけられた時は仕事中でも一度手を止めて、しっかりと話を聞くことが大切です。きちんと話を聞いているという姿勢を見せ、相手の目を見て頷くだけでも患者を安心させることができます。できるならば、笑顔になって相槌を打つことが効果的です。笑顔を見せることで患者の不安は解消され、新たに問題や悩み事が生まれても看護師に話しやすくなるのです。

そして、病気やケガに対する治療について詳しい説明を求められた場合は、きちんと患者に説明しましょう。難解な医療用語ばかりだと患者は理解できないため、わかりやすい言葉に言い換えることが大切です。説明を省いてしまうと意図しないところで誤解され、思い違いが起きてしまうことがあります。

患者への接し方で大事なことは、知りたいという相手の気持ちを尊重し、その気持ちを汲み取ることです。患者と円滑にコミュニケーションをとることは、医療従事者にとって重要です。同じ説明を本人にしたことがあったり、患者の家族に説明したことがあったりした場合でも、患者本人の意思を尊重して手間を惜しまず再度説明することが求められます。